「最近、抜け毛が増えてきたかも…」
「薄毛が進行しているかも…」
と気になりはじめた方の中には、「もしかしたら、シャンプーのやり方が悪いのかも…」と考えている方もいるのではないでしょうか。
とは言っても、「正しいシャンプーの方法がわからない」と悩んでいる方も少なくないはず。
今や誰もが習慣としてシャンプーを毎日使っています。だからこそ、間違ったシャンプー方法を実践してしまうと抜け毛や薄毛をますます促進させてしまう可能性も。
この機会に、正しいシャンプー方法を学んで実践していきましょう。
そもそもシャンプーはすべき?湯シャンが良いって聞くけど…
とは言っても、記事タイトルには「正しいシャンプー方法」なんて付けましたが・・・。
正直なところ、どの方法が正しいかなんてわかりません。というのも・・・
「シャンプーは使わない方が髪の毛・頭皮に良い」
「ハゲたくないなら湯シャンが良い」
「シャンプーを使った方が頭皮ケアに良い」
など、その道の専門家でさえ意見が分かれていますよね。
ただ、方法は違ってもどの専門家も「ヘアサイクルが行われるように頭皮を清潔にして正常な状態に保つ」というゴールは同じです。
この「頭皮を清潔にして正常な状態に保つ」とは簡単に言えば、付着した汚れを落として、余分な皮脂を洗い落とすことです。
頭皮をはじめ人間の皮膚にはある程度の皮脂が必要です。この皮脂が頭皮全体、そして髪の毛のキューティクルをコーティングしてバリア機能を果たします。
つまり、「頭皮を清潔にして正常な状態に保つ」ためには・・・
汚れや皮脂を洗い落しながらも適度な皮脂は必要なので残しておかないといけないよ!ということです。
そこで・・・・
「お湯洗い(湯シャン)だけで汚れや余分な皮脂は落ちる」
「シャンプーをしないと毛穴に詰まった余分な皮脂は落とせない」
と言ったように意見が分かれるわけです。
個人的にはどっちが正しいとかではなく人によって違って当然だと思います。
汚れや皮脂の分泌量、また今現在の頭皮状態も個人差があります。シャンプー洗いした方が良い人もいれば、湯シャンだけで十分という方もいるでしょう。
今の自分の頭皮、髪の毛の状態を見極めていろいろ試してみるのが良いと思います。
そもそもシャンプーは何の目的でするのか?
正しいシャンプー方法を実践する前に、まずは「そもそもシャンプーは何のためにするのか?」とう目的を明確にしておきましょう。
「髪の毛の汚れを落とすためでしょ!」と言われそうですが、確かにそれも目的の1つです。
でもシャンプーを使う一番の目的は頭皮環境を整えることです。
育毛と考えるとまず育毛剤に目が行きがちです。また、サプリメントなどで髪の毛に必要な栄養を摂取しようと考える方もいるでしょう。
でも、まず大事なのは頭皮環境をいかに健康に、もっというと正常に保つかを考えるべきだと思います。
農作物を育てるにはまずは土壌からとわれます。土壌環境が悪ければ元気な農作物は育ちません。
髪の毛も全く同じです。髪の毛にとっての土壌は頭皮です。
だからこそ、今抜け毛や薄毛が気になる方は、まずは頭皮環境が正常なのか、そして今後いかにして健康で正常な頭皮に戻すかを考えることが先決です。
その意味で、シャンプーはもちろん髪の毛の汚れを落とすことはもちろん、それ以上に頭皮に付着した汚れ、頭皮の毛穴に詰まった余分な皮脂を取り除くことが目的と言えます。
とは言っても、今世の中にはさまざまなタイプのシャンプーがあるので、どれを使うべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そんな方は、こちらの記事を参考にしてみてください^^
シャンプーの洗い方は4ステップで!
ひとえにシャンプーで洗うと言っても大きく分けると3ステップに分けて行います。
子の洗い方は、私がさまざまな書籍や情報を参考にして自分なりに取り入れ、抜け毛が減ったり、髪の毛が以前よりもコシが出てきたと感じたシャンプー方法です。
もちろん、最初からこの洗い方をしていたわけではなくいろいろと変えてみて、今のところ最もしっくりきている方法です。
なので、今後もっとしっくりくる方法があれば変わるかもしれません。
今現時点では個人的にはベストな方法ですが参考になれば幸いです。
ステップ2:シャンプー洗い
ステップ3:すすぎ
ステップ4:乾燥
この4ステップです。どれが大事ではなくどれも頭皮環境を整えることを目的にするなら大事です。
順番に見ていきましょう!
《ステップ1》シャンプー前の予備洗い
髪を洗う場合、多くの方はシャワーで髪を濡らしてすぐにシャンーを付けて洗ってしまうのではないでしょうか。
まずはシャワーで髪の毛を十分に濡らしてから、指で髪のをとかすようにして髪の毛全体に付着したホコリや汚れを洗い流します。
予備洗いは頭皮というよりも髪の毛を汚れを落とすのが目的です。シャンプーを付けなくても髪の毛の汚れはお湯だけで十分取れます。
目安としては2分程度です。
ただヘアワックスやジェルを付けている方はお湯だけでは落ち切りませんが、後のシャンプーで落とせるのである程度落とせたら予備洗いとしては十分です。
《ステップ2》シャンプーの洗い方
洗い方の情報を調べてみると500円玉ぐらいの量と書かれていることが多いですが、これは私的には多すぎる量です。
これも個人差はあるので一概に言えませんが、私の場合は毎日ヘアワックスを付けているので100円玉くらいの量を使用しています。
手に取ったら手のひらである程度泡立てて髪全体に付けていきます。個人的にはこのくらいの量で充分の泡が行きわたります。
ちなみに、私が使っているシャンプーは「hulu黒髪スカルプシャンプー」です。
ヘアワックスを付けていない方は良いですが、私のようにヘアワックスを付けている方は予備洗いだけでは不十分なワックスの汚れをまず落とします。
指で髪全体をとかすように洗っていきます。くれぐれも髪を強く擦ったりしないように。軽く梳くようにすれば、それだけでワックスも十分に落ちます。
次に、ここからが大事です。基本はマッサージ洗いです。
感覚としては頭皮の汚れや皮脂を洗い落とすというよりも、頭皮のマッサージをすると考えた方が良いです。
なぜなら、マッサージをすることで毛穴に詰まった余分な皮脂は押し出されるからです。押し出された皮脂はシャンプーの泡が吸着してくれるます。
マッサージする順番は・・・
- 後頭部
- 側頭部
- 前頭部
- 頭頂部
この順番で、基本的な流れは下から上へです。
実際に心臓から押し出された血液は動脈を通って各部位へ流れていきます。だから、下から上へ血液の流れ方法に向かってマッサージしていきます。
マッサージするときのポイント・注意点
- 絶対にゴシゴシ擦らない
- 指腹・指先ではなく指頭を使う
- 指頭を頭皮に密着させてマッサージする
3番を補足すると、指頭を頭皮にしっかり密着させて頭皮が1秒間に往復1~2回くらいのペースで上下に動かします。
マッサージすることで毛穴が絞られて過剰に詰まった皮脂は押し出されます。
なので頭皮全体をくまなく指頭でマッサージする必要はありません。後頭部、側頭部、前頭部、頭頂部と大きく分けてそれぞれの区分を適度にマッサージしていきましょう。
私個人的にはシャンプー剤を付けて洗う時間は1分以内にしています。それ以上すると必要以上に皮脂を取りすぎるのか頭皮が突っ張った感じになるためです。
シャンプーによっては洗った後、しばらく放置しておくことで髪パックになるというものもありますが、私はしません。必要以上に皮脂を取るだけでなく、低刺激と言っても数分間も付ければそれだけ刺激になるからです。
マッサージ時に絶対にしてはいけないこと
軽く当ててマッサージしようとすると指が頭皮から離れて、結果的に頭皮を指で擦ってしまします。
これだと、毛穴から出たばかりの新生毛が擦られて抜け落ちてしまいます。新生毛は一度抜けると次生えてくるまでに平均120日ほどかかると言われています。
せっかく生えた新生毛を洗髪のたびに抜いていては、毛量は増えるどころか減る一方で本末転倒ですよね。
新生毛は風があたっただけでも抜けるほど弱いです。なぜなら今まで太い毛が生えていた毛穴に生えるので当然抜けやすいわけです。注意しましょう。
《ステップ3》すすぎの仕方
シャンプー洗いし終わったら、後はすすぎでシャンプー剤をしっかり洗い流すだけです。
ですが、このすすぎは重要です。シャンプー剤が残っているとかゆみやフケの原因にもなるのでしっかりとすすぎで洗い落しましょう。
シャンプー後のすすぎ時間の目安
すすぎの目安時間は最低でも2分とか5分が理想とかいろいろ言われていますが、個人にはシャンプー剤がしっかりと落せれば何分でも良いと思っています。
なぜなら、すすぎの目的は何度も言うようにシャンプー剤をしっかりと洗い落とすことですから。
私の場合はシャンプー洗いの目安時間が1分程なので、その倍の2分もあれば十分にシャンプー剤を洗い落すことができます。
すすぎ洗いのコツとポイント
コツはまずは髪の毛に付着したシャンプーの泡を手である程度とってからすすぎした方がシャンプー剤が落ちやすいということです。
ある程度、泡を取ってから、まず髪の毛のシャンプー剤を指で髪をとかすようにして洗い落とします。この時はシャンプー洗いするときと同じで髪の毛どうしを擦り合わせないように注意しましょう。
そして、次に頭皮のシャンプー剤を洗い落します。
これもシャンプー洗いするときと同じように指頭で頭皮をしっかりキャッチして、指と頭皮で髪の毛を挟んで擦らないよう十分に注意しましょう。
前述したように頭皮のすすぎが不十分だ残ったシャンプー剤が頭皮の乾燥・かゆみ・フケの原因なることも。
時に後頭部のうなじ・側頭部の耳上部は残りやすいのでしっかりと落し切りましょう。
《ステップ4》髪の毛・頭皮の乾燥
最後の締めは乾燥です。
ドライヤ―は髪の毛を痛める、あるいは乾かすのが面倒くさいという理由でドライヤーを使わず自然乾燥する方がいますが、これはNGです。
自然乾燥は絶対にNG
自然乾燥がNGな理由は2つです。
長時間濡れた状態にしておくと雑菌が繁殖して、これが頭皮の臭いの原因になったり、また皮膚が弱い方、アレルギー体質の方は炎症によって痒みの原因にもなります。
また、髪の毛の表面はキューティクルのバリや機能で保護されています。キューティクルはうろこ状になっていて、水分を含んでいると膨張してうろこが開きっぱなしの状態になります。
この状態だとホコリなど外からの刺激によって髪の毛自体が傷んでしまい、パサパサした髪質になるだけでなく切れ毛や抜け毛の原因にもなります。
髪の毛や頭皮を痛めないドライヤーでの乾かし方
お風呂上りにいきなりドライヤーで乾かす方はいませんよね。まずはタオルドライと言って、タオルで髪の水分をある程度ふき取ってからですよね。
ここで気を付けることは、タオルで髪の毛を挟んだり、タオルを指で強く押し当ててゴシゴシ擦るように拭き取らないことです。
何度も言うように髪の毛や頭皮は絶対に擦ってはいけません。頭皮や髪の毛を痛めるだけでなく新生毛や弱っている細い髪の毛を抜いてしまうからです。注意しましょう。
- タオルで髪の毛を挟んでポンポンと優しく叩くようにして水分を取る
- 頭皮にタオルを指頭で軽く押し当てるようにして頭皮の水分を取る
- ドライヤーはまず後頭部・側頭部・前頭部・頭頂部の順番で髪の根本・頭皮から乾かす
- 根本が乾いたら髪の毛全体を乾かす
- 乾いたら髪の毛全体に冷風を当てる
- 最後に乾きが不十分な場所がないかチェック、なければ終了
ドライヤーの当てすぎには要注意
ドライヤーでの乾かし方についてご紹介しましたが、ここで注意してほしいことがあります。
同じ部位に集中して温風を当てない
ドライヤーを当てる場合は頭皮から20cmほど離す
温風で8割程度乾かす
残りの2割は冷風で乾かす
しっかり乾かすことが重要ですが温風ばかりで乾かすと乾燥しすぎて逆にダメージの原因になるので、温風8割、冷風2割くらいを目安に乾かしましょう。
私が実践しているボリュームアップする乾かし方
これはあくまでも私が実践している方法ですが、髪のボリュームアップになる乾かし方があるのでご紹介しておきます。
通常は鏡を見ながら乾かすと思いますが、私は鏡を見ません。
前にかがんで頭をなるべく下に向ける体制で乾かします。頭の上からドライヤーを当てるのではなく、下からドライヤーを当てるイメージです。
髪の毛の上からドライヤーを当ててしまうと、髪の毛が風で押さえつけられてしまいボリュームダウンしてしまいます。
だから美容師さんは根元を立たせながら温風を当てて乾かしますよね。それでもいいですが、かがんで頭を下げて下方向から温風を当てた方が髪の毛のボリュームが出ます。
8割ほど乾いたら、冷風で髪の毛を流したい方向、私の場合は朝のヘアセットしやすいように風を当てます。
髪の毛は温まった後、冷風で冷ますときに髪の形が決まります。温風の時はそこまで髪の毛の方向は気にせず乾かし、冷風を当てるときに髪の毛の流れを意識して乾かすようにしています。
そうすることで朝のヘアセットがとてもやりやすく、セットも決まりやすいです。
まとめ
ここまでシャンプーの洗い方についてご紹介してきましたが、「良いな~」と思われた方は試してみてください。
ただ、頭皮や髪の毛の状態、皮脂分泌の量など個人差があるので一概にこの洗い方が正しいとかベストな洗い方とは言い切れないところがあります。
あくまでも、今回ご紹介した洗い方は私個人がいろいろな情報を参考に自分なりにアレンジして、今のところ抜け毛予防に効果的だなと感じている方法です。
もしかしたら、湯シャンの方が自分には合っているかもしれませんが試していないので何とも言えません。
ちなみに、土日は仕事が休みなので2日間はヘアワックスを付けずに過ごしています。だから月曜日から金曜日は今までどおりシャンプー洗いをして、土曜日・日曜日は湯シャンにしてみようかなと思っています。
湯シャンを試しみたときは、参考までにまた当サイトでご紹介してみようかなと思っています。
シャンプー洗いひとつとってみても、すごくデリケートだなと感じた方もいるかもしれませんね。でも実際に髪の毛や頭皮はとても繊細な部分ではあります。
何かをしたからすぐにどうこうなるというものではありません。
ただシャンプーは習慣的にするものなので些細なことが毎日続けば、塵も積もれば山となるように少しずつ影響が出てくるのは確かです。
抜け毛や薄毛が気になる方は神経質になりすぎるのは良くありませんが、シャンプー洗いも最低限の注意を払うことで、抜け毛や薄毛予防に繋がるのであればいろいろ試してみてはいかがでしょう。