「男性ホルモンが多いとハゲる」ってよく聞きませんか?
確かに男性がハゲる原因のひとつに男性ホルモンがあります。
実際、私は薄毛が気になり始めて対策を考えた時に「男性ホルモンを抑制ですすれば良いんだと安易に思っていました。
ところが、男性ホルモンとハゲの因果関係について詳しく調べるにつれ少し誤解があることに気づきました。
そこで、現在薄毛に悩んでいるあなた、これからハゲ対策を考えているあなたに「男性ホルモンとハゲ(薄毛)の本当の因果関係」について具体的、かつわかりやすく解説していきます。
ぜひ、これからの薄毛予防・対策にお役立てくださいね^^
テストステロンは薄毛の直接の原因ではない
何がどう転がって「テストステロン=薄毛」になったのかははわからないが、まずテストステロン自体が薄毛の直接の原因ではないということを覚えておきましょう。
薄毛予防、あるいは治療として「テストステロンの分泌を抑制」する方法があります。
確かにテストステロンが少なければ薄毛になる確率は低くなるのは事実ですが、ここには少し誤解があるようです。
というのは、薄毛が進行する本当の原因は男性ホルモンである「テストステロン」と酵素の一種である「5αリダクターゼ」が結合することで発生するジヒドロテストステロン(DHT)だからです。
DHTは別名「ハゲ物質」「脱毛ホルモン」とも呼ばれていて、このDHTが髪の生成に重要な器官である毛乳頭細胞を攻撃することでフサフサで若々しかった髪の毛は痩せ細り抜け落ち薄毛が進行していくのです。
結論!男性を悩ます薄毛の本当の原因はテストステロンではなく、テストステロンと5αリダクターゼの結合によって発生するより強力な男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」なんだということ!
DHTが薄毛(ハゲ)を誘発するメカニズムについては、こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてほしい^^
まず、ここを勘違いしないようにしましょう。
もし、勘違いしてテストステロンを抑制してしまうと男性にとって悪影響が起こるので要注意です。
男性ホルモン(テストステロン)を減らしてはいけない!
テストステロンを減らしてはいけない理由は簡単で、「男が男らしくいるため」に欠かせないホルモンだからだ!
テストステロンの95%は睾丸、残りの5%は副腎から分泌されるが、これがなぜ「男らしさ」に関係しているかというと…
テストステロンは数ある男性ホルモンの中でもっとも分泌量が多く身体への作用が強いホルモンだからです。
テストステロンの主な作用には…
- 男性器の発達と機能の維持
- やる気・行動力・快活さといった男らしいエネルギーを生み出す
- 筋肉・骨の生成
といった働きがあります。
つまり、テストステロンは男らしい体つきだかけでなく感情にも好影響を与えているってことです。またテストステロンが少なければ性欲が減退するだけではなく性機能まで衰えてきます。
近年、草食男子といって女性に興味がないわけではないが性欲が湧かない男性が増えていますが、これにはテストステロン分泌の減少も関係しているようですね。
また、ひと昔前は更年期障害は女性特有のものとされていましたが、近年男性にも更年期障害に苦しむ人が増えています。
これにも男性ホルモンが関係しています。
女性の場合は50歳前後に閉経が起こると女性ホルモンが激減することで更年期障害がおこりますが、男性の場合は50歳を境にに男性ホルモンが急激に減少するということはありません。
20代をピークにジワジワと減っていき、1年に約1~2%の割合で減っていくと言われています。そして40代になると男性ホルモンは著しく減った状態をなり、男性の更年期障害を発症する人もいます。
男性の更年期障害は「やる気が出ない」「疲れがとれない」「気分が沈みやすい」など、不安、集中力の低下、倦怠感など精神面に現れることが多いようです。
また男性ホルモンの減少は代謝機能の低下を招くため内臓脂肪が増えメタボを誘発したり、性欲の減退や勃起不全(傷害)も男性の更年期障害の代表的な症状と言えます。
このように、男性ホルモン「テストステロン」が薄毛の原因だと勘違いして抑制してしまうと男性の身体にとって悪影響しかありませんから注意しましょう!
もう一度言いますが、薄毛(ハゲ)を進行させる原因はテストステロンではなく、テストステロンと5αリダクターゼが結合することで発生するジヒドロテストステロン(DHT)です。
つまり薄毛(ハゲ)予防・対策には、テストステロンを抑制するのではなく…
- テストステロンと5αリダクターゼの結合してDHTになることを防ぐ
- できてしまったDHTが毛乳頭細胞を攻撃するのを防ぐ
以上の2つの対策が必須です。
まとめ~薄毛(ハゲ)を防ぐ方法
以上男性ホルモンと薄毛(ハゲ)の因果関係について解説していきましたが、間違った情報を元に対策するを講じるとかえって身体に悪影響がでることがあります。
まずは「なぜ薄毛(ハゲ)になるのか?」、正しい情報を知り、それを元に対策することが何より重要だと言えます。
薄毛(ハゲ)を防ぐには、前述したように「DHTの発生を防ぐ」「発生したDHTの働きを抑える」ことが先決です。
現在、AGA治療では「プロペシア」という医薬品が主に使用されています。プロペシアの主成分であるフェナステリドという成分が5リダクターゼの働きを阻害してテストステロンと5αリダクターゼの結合を防ぐ働きがあります。
利用者が増えている反面、保険適用外のため高額なこと、副作用のリスクがあることが理由でAGA治療に躊躇する人も多いのが現状です。
「副作用が怖い」「治療費が高額」といった方は、医薬品に見られるような副作用のリスクが少く、より安全に利用できる医薬部外品の育毛剤を使用するケースも増えています。
私もその一人ですが、どの対策を実践するかは人それぞれです。自分の今の症状、状況に応じて決めましょう!
医薬品が合う人もいれば合わずに途中で中止する方もいます。また副作用なく効果が現れる方もいれば、副作用で使用を断念する方もいます。
私は育毛剤で効果を実感できましたが、実感できない方も中には当然いるでしょう。
ようは、どの対策が正しいとか最適なんてぶっちゃけ実践してみないことにはわかりません。いろいろ試してみた結果に「これが良かったんだ」と後でわかることだと思うんです。でなければ、誰も苦労はしないですよね(汗)