「ハゲるのは遺伝だから仕方ない……」
あなたは、そうやって遺伝だからと諦めていませんか?
確かに薄毛やハゲになる原因には「遺伝」という自分ではどうすることもできない領域もあります。
しかし、遺伝によって起こる薄毛やハゲの進行を食い止める、遅らせることは今の時代は可能になりました。
ここでは、遺伝が原因だと思っていた薄毛・ハゲの進行が実は別のところにもあるということを知ってほしいのです。
確かに遺伝もありますが、あなたが何気に毎日行っている行為に問題があるケースも少なくありません。
この機会に、髪にとって特にやってはいけない御法度な行為をまとめています。
遺伝が関係しているって本当?
昔から、薄毛やハゲの原因は遺伝が関係していると言われていますよね?
確かに、遺伝は薄毛やハゲになるリスクを受け継ぐ原因です。とくに男性は女性と比べて、遺伝によって薄毛・ハゲになるリスクが高いのも事実です。
ちなみに男性の場合は大半が「AGA」、女性の場合は「FAGA」があり、どちらも遺伝が原因で男女ともに薄毛・ハゲになる可能性は存在します。
AGAとは
AGAとは「男性型脱毛症」のことで、男性の中で薄毛・ハゲに悩む方の多くはがAGAと言われています。
AGAは遺伝のほかに男性ホルモン(DHT)が関係しており放置しておくと抜け毛は進行し、やがて地肌が目立つほどの薄毛になります。
「最近、抜け毛が増えた気がする……」
「朝、ヘアセットがいつもより決まらなくなったかな……」
と感じ始めたら要注意。すでに脱毛症は発症、進行しています。
FAGA
FAGAとは女性に起こる薄毛で「女性男性型脱毛症」と呼ばれています。
女性は男性に比べて鏡を見る機会が多いですよね。そんなとき「あれっ?最近、分け目の地肌がなんとなく目立ってきた……」と感じたら要注意!
更年期を境に発症するFAGAは初期段階では気づきくのが難しい脱毛症です。
間違った毛髪のお手入れ方法
ここでは、あなたが良かれと思ってやっている髪のお手入れについてです。
髪のお手入れは薄毛やハゲの対策としてもっとも手軽にできることですが、そのやり方を間違っていては返って薄毛やハゲを助長しかねません。
シャンプーの洗い方
「シャンプーは何のためにしていますか?」
この質問に「髪や頭皮の汚れ(整髪料・皮脂)を落とすため」と答えた人は要注意です。
確かにシャンプーは髪や頭皮の汚れを洗い流すのが目的ではありますが、一番の目的は頭皮環境を整えることです。
汚れをきれいさっぱり洗い落とそうとして、
「必要以上に洗っていませんか?」
「爪や指を立ててゴシゴシ洗っていませんか?」
「すすぎは十分時間をかけて行っていますか?」
「リンスもしっかり洗い流していますか?」
こんなことを毎日やっているとしたら、薄毛やハゲを逆に誘発しているようなものです。ますますハゲるリスクを高まってしまいます。
シャンプー後の自然乾燥
ドライヤーは毛髪にダメージを与えるからとシャンプー後は自然乾燥をしている方がいますが、これはNGです。
実は髪を濡らしたままにしおくとキューティクルが開きっぱなしになり、髪はますますダメージを受けます。
それだけではなく髪が濡れた状態は頭皮の常在菌が乾燥時よりも増えるため、かゆみ・臭い・フケといった頭皮トラブルを招きます。
ドライヤーでの乾燥
シャンプー後は髪をドライヤーで乾かす方は多いと思います。
前述したように自然乾燥するよりはドライヤーで乾かしたほうが髪には遥かに良いです。
ただ、ドライヤーも乾かし方によっては自然乾燥と同じく大事な髪や頭皮に大ダメージを与えることもあるので要注意!
というのも、ドライヤーの熱風を至近距離で手のひらに当ててみてください。ご存知の通り、かなり暑いですよね。
にも関わらず、髪を乾かすときは至近距離で熱風を当てていませんか?なぜなら、それは不思議と熱風の熱さを感じないからですよね。
熱さをそれほど感じないのは髪で頭皮が守られているからです。
髪を乾かしたあと髪を触ると温かくなっていませんか?ということは髪は最低限必要な水分がなくなりかなりのダメージを受けている証拠です。
ドライヤーを当てるときは髪・頭皮との距離、そして時間には十分に注意しましょう。
汗は頭皮に悪影響か?
頭皮にかく汗は常在菌にとってはこれ以上ない餌になります。汗で湿った状態が続くと通常の頭皮とと比べて常在菌は急激に繁殖します。
頭皮は常時、髪に守られているため紫外線やその他の影響を受けにくいため他の皮膚と比べてとてもデリケートです。
そこに常在菌が繁殖するとかゆみや湿疹、臭いといった頭皮トラブルを招きます。頭皮トラブルは頭皮環境を悪化させ抜け毛の原因にもなります。
仕事柄、帽子やヘルメットをかぶらなければならい方は特に注意しましょう。
整髪料は付けない方が良い?
髪をきちんとセットして仕事に行くのは常識というかマナーですよね。
日頃からワックスやジェル、ムースなどの整髪料でセットする方が多いのではないでしょうか?
ただ、整髪料のほとんどは「セットポリマーや固形油分、液状油分などが配合されて作られています。つまり、整髪料は「油でできている」ということです。
とはいえ、整髪料を使うこと自体は髪にとっては問題ありません。問題は整髪量をつけたまま寝てしまうこと。これは絶対にNGなのでやめましょう。
「たまにだから大丈夫でしょ。」という方もいますが、翌朝、シャンプーして髪を乾かした後、「いつもより髪にツヤとコシがないな……」と感じる方は少なくないはずです。
それと、要注意なのは髪に整髪量を付けるにはいいですが頭皮には付かないようにしましょう。
整髪量の油分が頭皮に付いた状態は常在菌の繁殖や毛穴を塞いでしまうので頭皮環境を悪化させてしまいます。
生活習慣でやっている髪へのNG行為
ストレス溜め込む
ストレスが髪に悪影響を与えてしまうことは、すでにあなたもご存知だと思います。
過度のストレスが原因で起こる円形脱毛症がいい例ですよね。
ストレスは自律神経のバランスを乱れさせ、体の中でもとくに弱い部分である肌、そして肌の中でも一番弱い部分が頭皮にまず悪影響がでやすいと言われています。
さらに、ストレスを感じると自律神経が緊張しっぱなしになり血管収縮が起こります。その結果、血行はが悪くなり毛細血管が密集する頭には栄養が十分に行かなくなります。
髪の毛は、まず栄養が毛乳頭へ届きます。毛乳頭に届いた栄養は毛母細胞へ送られます。そして「髪の毛を作れ!」という指令が出ると栄養を材料とし新しい髪が作られます。
ヘアサイクルが正常でも栄養が滞おると抜け毛は増え、新たに作られ生えてくる髪も弱くなってしまいます。
またストレスはホルモンバランスを崩す原因にもなるため、髪の成長に必要なホルモンも分泌が減ります。その結果、髪の代謝にも悪影響がでる可能性もあると言われています。
寝不足
寝不足は髪にとってだけではなく健康そのものにも悪影響しかありませんよね。
人間は寝ている間に成長ホルモンが活発に分泌されますが、睡眠時間が短いとそれだけ成長ホルモンの分泌は少なくなります。
成長ホルモンは細胞の新陳代謝には欠かせないホルモンです。例えば皮膚のターンオーバーもその1つです。
特に女性の方は寝不足の朝は化粧のノリが悪いと言いますよね。たった1日でもターンオーバーに悪影響が出るのが成長ホルモンなんです。
そして、髪ももちろん一定の周期で代謝して古い髪は抜け新しい髪に生まれ変わります。これを「ヘアサイクル」と言います。
成長ホルモンの分泌が少ないと、ヘアサイクルが乱れるだけでなく、髪の主成分である「ケラチン」と呼ばれるタンパク質の合成も担っているため健康な髪を維持することができなくなります。
寝不足で良いことは1つもありません。とは言っても睡眠は時間も大事ですが質も大事です。眠りが浅いと成長ホルモンの分泌も活発ではありません。
寝不足はもちろんのこと睡眠の質にも注意しましょう。
食生活の偏り
体は約60兆個の細胞でできていると言われています。そしてこの全ての細胞は部位によって一定の周期で代謝して生まれ変わります。
とは言っても、代謝して新たな細胞を作ろうにも材料がなければ、また材料が不揃いでは健康な細胞は作られませんよ。料理を作るのと同じ原理ですね。
つまり、日頃私たちが口にする食事から摂取する栄養が健康な細胞を作る材料になるわけです。
例えば、髪を作るのに必要な栄養といえば「アミノ酸(タンパク質)」「ビタミン」「ミネラル」がります。これらが健康な髪を作る主原料となります。
これは何も髪だけではなく全ての細胞の代謝に必須の栄養ですが、偏った食事で栄養バランスが崩れると髪への栄養補給は極端に落ちます。
というのは、摂取した栄養は各部位へ供給されますが、これには優先順位があります。まず骨と筋肉、そして脳、肝臓といった内蔵へ行き、髪と爪は残念ながら優先順位は最後です。
日頃の食事が健康だけではなく髪にとってもいかに大事かわかっていただけたと思います。
運動不足と髪の関係
「運動不足=薄毛・ハゲ」というように運動不足が直接の原因にはなりません。
ただ、運動は健康に良いだけではなく髪にとっても良い効果をもたらすことは証明されています。とは言っても過度の運動は逆効果。運動もほどほど、適度が良いのです。
薄毛やハゲの原因の一つに「ジヒドロテストステロン(DHT)」というホルモンがあります。このホルモンは汗や尿として体外に排出される性質を持っています。
ということは、運動で汗をかくことでジヒドロテストステロンをより体外に排出することができます。