「最近、額がの両サイドが薄くなってきたような…」
「お風呂上りに頭を見ると頭皮が透けてる…」
「つむじのところが薄くなってきたかな…」
感じ方には個人差はありますが、薄毛が気になりだしてAGAに関心を持ち始める方が多いようです。
現に私もそうでしたが、「薄毛かも…」と感じると急に将来の髪の毛に対する不安と恐怖が芽生え始めますよね。
「何が原因で起こるのか?」
「何歳から進行するのか」
「治らないって聞くけど、諦めるしかないのか?」
「男性ホルモンがどう影響しているのかわからない」
など、今さら人には聞けないAGAに関する疑問や不安にスポットを当ててご紹介していきます。
まずは、原因を知ることで現状を把握できます。その上でどんな対策を打つべきを考え実践していくことが脱AGAへの近道です。
今さら聞けない男性型脱毛症(AGA)の基礎知識
今現在、全国で1400万人以上の男性が脱毛症で悩んでいると言われています。
そして男性を悩ます脱毛症の中でもっとも多いのが男性型脱毛症(AGA)です。
そこで、まずは男性型脱毛症(AGA)とはどんな脱毛症なのか詳しく見ていきましょう!
何歳から始まるの?
男性型脱毛症(AGA)は、一般的に40代~50代から始まると言われていました。
ところが現在では20代~30代前半から早くも発症し始める成人男性が増えていきました。
まだまだ薄毛やハゲと無縁だと思っていた年齢で進行し始めると精神的なショックは計り知れませんよね。
仕事や恋愛に盛んなこの時期に、男性型脱毛症(AGA)が発症することでストレスを抱え仕事や恋愛にまで支障をきたすことも。また社交的だった性格が一目を気にして内向的にさえなってします人もいます。
それほど男性型脱毛症(AGA)がもたらす薄毛は精神的なダメージを与えてしまうのです。
初期症状をセルフチェック
とは言っても、円形脱毛症でない限り男性型脱毛症(AGA)は、ある日突然発症するわけではありません。
風邪や他の病気と同じように必ず初期症状、そしてその前には前触れと呼ばれる症状が必ずと言っていいほど現れます。
早期発見、早期治療に勝るものはないと言われるように男性型脱毛症(AGA)も進行し始めたときにいかに早く気づき対策を打てるかで、その後は大きく変わります。
では、実際にどんな前触れ・初期症状が見られるのか理解しておくことが重要です。
初期症状としてもっともわかりやすいものが2つあります。それは抜け毛の増加と髪の毛のコシ・ハリがなくなることです。それ以外にも細かく言うと・・・
- 髪の毛の太さが細くなった
- 髪のハリやコシがなくなってボリュームがなくなってきた
- 毛先の尖った短い髪の毛が伸びなくなった
- 細くて短い髪の毛の抜け毛が増えてきた
- 抜け毛の根本を見るとフケのような白い塊や尻尾のような皮脂が付いている
- 抜け毛の量が増え、毎日100本以上抜けるようになった
- 頭皮が痒く感じたり、フケが多く出るようになった
- 洗髪してもすぐに髪の毛がベタつくようになった
- 洗髪後など髪の毛が濡れた状態で頭皮が透けて見えるようになった
- 分け目の髪の毛が薄くなり、広がって見えるようになった
- 証明の下で鏡を見ると髪の毛が透けて頭皮のラインが見えるようになった
- 頭皮を指で押してみると、頭皮が突っ張って硬く、動きにくい
- 以前は頭皮の色は白っぽかったのに、最近は褐色になってきた
- 20歳の頃を基準にして眉の上から生え際まで指で測ってみると広くなっている
- 旋毛(つむじ)の周辺の頭皮が硬く髪の毛が伸びにくくなった
このように、初期症状としていろいろな変化が表れてきます。これらにいち早く気づき正しい対策を行うことが症状の悪化を遅らせたり防ぐことに繋がります。
AGAの進行パターン(タイプ)
男性型脱毛症(AGA)の脱毛の仕方にはいくつかのパターンがあり、それぞれタイプ別に分けられます。
大きく分けると3パターンで、M字型(正式にはH型)、O型、C型です。
進行速度ってどれくらい?
結論からいうと、男性型脱毛症の進行速度には個人差があります。
というのも、そもそものヘアサイクルの周期は季節によっても個人によっても違うからです。
髪の毛は常に「成長期」「休止期」「後退期」を繰り返しています。これを「毛周期」と呼び、このサイクルによって髪の毛は古い髪の毛は抜け、新しい髪の毛(新生毛)に生まれ変わるわけです。
ヘアサイクル(毛周期)とは・・・
ヘアサイクルが正常な場合は休止期が3~4か月、成長期が2~6年、後退期が2週間となります。
しかし、男性型脱毛症(AGA)・女性男性型脱毛症(FAGA)になると、成長期が数か月から1年と極端に短くなります。
こうなると髪の毛が本来の太さや長さになる前に、後退期を迎えて育たなくなってしまうのです。
このように、成長期が短くなればなるほど髪の毛は育たたなくなります。つまり新たに生える髪の毛量よりも抜け毛量が多くなると、髪の毛の密度はどんどん低くなっていきます。
人によって成長期が半年になる人もいれば、1年、その逆で3か月と極端に短くなる人もいます。この成長期の短縮度合で脱毛の進行速度は変わります。
何より注意してチェックしてほしいのが抜け毛よりも髪の毛の太さです。
というのは一般的に抜け毛よりもまず髪の毛のハリやコシの減少から始まります。それは成長期が短縮されることで髪の毛が本来の太さまで成長しなくなり細いままになるからです。
ちなみに髪の毛の太さが1/2になると、毛量は1/4になり、太さが1/4になると毛量は1/16とかなり少なくなります。
つまり髪の毛の本数自体は変わらずとも太さが細くなるにつれて毛量は減り、その結果今まで透けて見えなかった頭皮が鏡でも見えるようになるのです。
AGAの原因とメカニズム
男性型脱毛症(AGA)の原因は主に「男性ホルモン」「遺伝」「皮脂の過剰分泌」と言われています。
男性ホルモンと脱毛の関係
中でも、脱毛症(薄毛)の原因のほとんどは男性ホルモンの増加によるものです。詳しく見ていくと・・・
- 主に睾丸からテストステロン(男性ホルモン)が分泌される
- テストステロンは血液を介して全身の部位へ運ばれる
- 頭皮に存在する「5αリダクターゼ」という酵素と結びつくと、より強力な男性ホルモン「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変わる
- 毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体(レセプター)と結合すると脱毛因子「TGF-β」を増やす
- 脱毛因子「TGF-β」が毛乳頭細胞に発毛抑制の指令を出す
- その指令を受けた毛母細胞(新しい髪の毛を作る器官)は分裂を止めてしまうため成長期が極端に短くなる
- その結果、髪の毛が十分に成長しないまま休止期・後退期を経て抜け落ちてしまう
遺伝的要素
男性型脱毛症の原因として次に多いのが遺伝です。
親から受け継いだ男性型脱毛症(AGA)の遺伝因子は男女ともに平等に引き継がれます。
この因子が1つもなければ男女ともにハゲになることはありません。因子が1つの場合は男性はハゲになりますが、女性はハゲにはなりません。そして因子が2つあると男女ともにハゲになると言われています。
男性の場合を男性型脱毛症(AGA)と呼び、女性の場合は女性男性型脱毛症(FAGA)と呼びます。
女性の場合は、男性と違って部分的に薄くなるというよりも全体的に毛量が薄くなっていくのが特徴です。
遺伝的要素を組み合わせてみると、男性は約70%、女性は約30%の割合で男性型脱毛症(AGA)になる遺伝的要素を受け継いでいるとも言われてます。
仮に、両親ともにハゲていなくても祖父母両方、もしくは祖父、祖母のどちらかがハゲていると男性の場合はハゲる可能性はありますが、女性の場合は可能性は極めて低いようです。
過剰な皮脂分泌
頭皮も皮脂の過剰分泌も男性型脱毛症(AGA)の原因とされています。
過剰分泌の原因は洗浄力の強いシャンプーで洗うことによる皮脂の取りすぎによる頭皮の乾燥。そして食生活の乱れによって過剰に皮脂が分泌されることもあります。
皮脂が過剰に分泌されるとシャンプーで髪を洗ったにも関わらず、すぐに髪がベタベタしたり、フケが多量に出るようになります。
そうなると脂漏性脱毛症を併発するリスクが高くなります。脂漏性脱毛症になってしまうと、AGA治療やそれに伴う治療薬の発毛効果が低くなるため、まずは脂漏性脱毛症を治療することが優先になります。
その間も男性型脱毛症(AGA)は進行するため、脂漏性脱毛症の併発は非常に厄介です。